自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書)

自分らしいキャリアのつくり方 (PHP新書)

 

 事前に情報を集めすぎると、ネガティブなところにばかり目がいって、思い切った意思決定ができにくくなるのである。しかし、そうやって意思決定を避けていると、行動を起こした人だけが手に入れることのできるメリットは、永遠に自分のものにはならない。「苦労は買ってでもしろ」というのは、まさにそのことを戒めているのである。

初期のキャリアはしばしば、周囲からの期待の反映や既成概念による思い込みなどで形成されるので、ほんとうに自分らしいものになっていない可能性が高い。ゆえに三十代、四十代で何度かキャリアチェンジをして、新たな自分像を築くのはむしろ望ましいというのである。

二足のわらじは当たり前で、得意なことが二つあるから理想のキャリアが築ける

ライフテーマがあって、それを継続的にフォローしていると、キャリアの後半でそこに帰結することが往々にして起こる。だから、現在の仕事とは関係のないようなことであっても、自分がずっと興味をもっていることは、細々とでもいいからやめずに勉強や情報収集を続けたほうがいいのである。また、仕事でも自分のテーマが活かせないか、つねに検証するのを忘れないことだ。

個人のブランディングも同じように考えればいい。仕事でとくに必要とされている能力が八つあるとするなら、そのなかで、自分が五点満点中五点の価値を提供できるのはこれだというのを二つぐらい決め、それがつねに実現できるように努力するのだ。

一本調子のキャリアでは、必ず途中で停滞し行き詰まるか、予想外の環境の変化に振りまわされる。ゆえに、数年ごとに節目が来て、そこから違うフェーズに移っていくことを前提にしたキャリアデザインを考えるのが現実的である。

節目を感じたらまずやることは、仮にそれまでの三年間が一つのフェーズになっていたとしたら、のちに人生をふりかえったとき、このフェーズにはどんな名前を与えるのがふさわしいかを考え、それから、次のフェーズはどういうネーミングにするかを決めるのである。

(中略)

同様に、インプットとアウトプットも、このフェーズはスキルや知識の蓄積にあて、次のフェーズではそれを使って成果に結びつけるというように、長期的な視野でバランスをとるようにする。とくにフリーランスに近い形態で仕事をしている人は、長い時間軸を意識してマネジメントしていかないと、結果が欲しくてアウトプットばかりしているうちに、気がついたら自分のなかのリソースが枯渇していたということになりかねない。

日本でいちばん大切にしたい会社

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