日経新聞 春秋 2011/5/19

震災は、お金の不思議を考える機会かもしれない。
冷めた物理学者の目で眺めれば、ただの汚れた紙切れであり、腐食した金属である。
それが価値を持ち続けるのは、人々がその価値を信じて疑わないからだ。
通貨の信用力のカラクリは、人間の心の内にある。
世の中の全員が、共通の夢を見ているようなものだ。