農の美学

農の美学―日本風景論序説 (1979年)

農の美学―日本風景論序説 (1979年)

難しい本でした。
きっと日本人にとってのジブリの世界ってのは”国民的原風景”なんだろうなー

すなわち、個人は、純粋に個人的な「原風景」の他に"国民的原風景”ともよばれるべきものを持っているのである。季語を柱にする俳句の世界なぞは、正に、この”国民的原風景”を土台として成立するものであろう。

この期(昭和22-29年)では、ひとつ注目すべきことがある。それは、この教材(国定国語教科書)によって、小学生達が成人した時の原風景をつくっていくというのが本来であるのに、この教材の中の人物=少年が、すでに、原風景的なものを回想している場面が出てきていることである。果して(国語教科書を読む)児童達にこの回想がどれだけ理解できたろうか。