図説 城下町都市

図説 城下町都市

わが国の都市の起源はどこにあるのだろうか。古くは中国の長安を模倣したとされる明快な条坊制による平城京平安京さらに時代をさかのぼって飛鳥京などの古代都城がある。(中略)一方、地方に目を向けてみると、律令国家体制の整備に伴い、各地に国府が置かれた。(中略)戦国期になってつくられた山城とその山下には、侍の集住地が形成され、城下町の原型が形作られていった。一方で、堺などの交易都市は極めて機能的な碁盤目状の街路構成で成り立ち、商業都市のモデルでできあがっている。さらに寺社を中心とした環濠集落や掘割に囲まれた館を中心とした集落なども各地にできあがり、多様な集住形態が、中世・戦国期に花開いた。近世になって日本の各地につくられた城下町は、このような都市形成の歴史の上にその集約として完成された都市類型といえる。それをリードしたのは信長、秀吉という天才とその後継者であったことは言うまでもない。

  • 上山(山形県):山頂と天守を結んだ線から骨格を規定
  • 高梁(岡山県):河川・山当てによる骨格の規定
  • 小諸(長野県):浅間山へ向かう鳥のような形
  • 出石(兵庫県):同市年城に寺社・枡形を配置
  • 大洲(愛媛県):モジュールに基づいたグリッド
  • 津和野(島根県):二つの山と方位による各ポイントの決定。そこから地形条件を考慮しながら骨格を展開
  • 白石(宮城県):複数の自然条件に対応
  • 篠山(兵庫県):天守を基点とした正方形
  • 大野(福井県):グリッドと天守による五角形のダイアグラム
  • 小浜(福井県):地形とモジュールによって骨格を規定
  • 柳川(福岡県):二つの正方形の重ね合わせ