空地の思想

空地の思想 (1979年)

空地の思想 (1979年)

裏読書会の本。もうすでに絶版のためコピーして読んだ。
インタビューとか講演をまとめてるのですが
中途半端な話言葉で論点を曖昧にしてる感じを受けなくもない。

ギリシャの広場を見ていると、施設と広場や空地との関係あるいは広場・空地の意味といったことが一般的によくわかるわけです。つまり、これは確かなもの、必要なものとして施設として実現することは、現代の社会でもできるわけですね。だが、人間にとってすべての必要な活動や行為というか人間生活のあらゆる行為を施設によってとらえたり、施設におきかえることはできない。で、そういうものは、広場とか空地とかの形で保証するということが必要なんだと考えるわけです。ところが、いまは施設になるものだけが価値があるとしてそれをつくり、施設化できないものは価値がないとか存在しないかのごとく扱っているんだな。空地がなくなっている背景には、こうした考え方が支配していると思う。


それからもうひとつ、広場がものごとの発生源であるということに関連していえば、いま発生しつつあるもの、育ちつつあるものというのは固まっていないから施設化できないけれども、それは広場という場で育っていくわけですね。だから、そういう場を用意しておかないと、いま育ちつつあるものを育てることができない。つまり、未来にむかっての可能性といったものをつぶす、その芽をつみとったことになるわけです。