郊外の社会学―現代を生きる形 (ちくま新書)

郊外の社会学―現代を生きる形 (ちくま新書)

19世紀に始まった近代建築は、工業化する時代と社会に相応しい建築様式として、特定の風土や伝統に根ざすのではなく、普遍的な人間と、やはり普遍的であると考えられた科学技術的な合理性に基づいた新しい様式を模索していった。’無駄’な装飾を取り除き、建物の形を構造と機能に従わせることを基本的な原則とするモダニズムの建築である。

それに対して、1970年代半ば以降、モダニズム建築が排除した装飾、風土性、歴史性、遊戯性や迷宮感覚を積極的に取り込んだ建築デザインが「ポストモダン」の名の下に提案され、建設されていった。多摩ニュータウンのベルコリーヌ南大沢やコリナス長池、神戸の六甲アイランドCITY・イーストコートや福岡の香椎ネクサスワールドなどは、そんなポストモダンの時代の日本の団地の代表作である。


ファスト風土化する日本―郊外化とその病理 (新書y)

ファスト風土化する日本―郊外化とその病理 (新書y)

郊外化の問題点として以下があげられる…なんとかかんとか

  1. 生まれ育った地域の異なる人々が集まることによる故郷喪失
  2. ?の結果として生じる、地域の共同性の欠如
  3. 同時期に開発された住宅地への一斉入居によって生じる、年齢、所得、家族構成などの均質性
  4. 均質な人々の間の小さな違いが大きな差別と感じられることから生じる、住民間の競争の激しさ。とりわけ、子供の学歴競争の激化
  5. 職住分離のため、子供が大人の働く姿を目にする機会が減り、反対に子供中心の消費生活が広がること
  6. 車がないと移動できないので、子供だけで移動する機会が減り、親に依存した生活になることから生じる子供の社会化の阻害