空間の日本文化

空間の日本文化 (ちくま学芸文庫)

空間の日本文化 (ちくま学芸文庫)

小難しい言葉が並んでる〜〜

彼らは、先住者だった縄文時代の漁猟・果実採取民の好んだ大地を何よりも避け、谷間のくぼみにその氾濫水田を切り拓いたからである。谷間は雨期には必ず氾濫し、植物が繁茂する。つまりそこでは、腐敗の中から、生命が無尽蔵に蘇るのである。語源学者大野晋氏によれば、古代の日本人は、こうした腐敗・溶解の周期的現象を見て、はじめて時間を意識した、時(トキ)と溶ける(トケル)の語源の一致はそれを証明している、という。