トポフィリア11章

理想都市と超越性の象徴。

都市は、肉体を維持するために必要な絶え間ない労苦や、自然の気まぐれを前にした無力感から市民を解放してくれる。われわれは今やそれを軽視したり、あるいは忘れがちであるが、これこそ都市が達成したものなのだ。

確かに!

コスモスの象徴として、都市は円・正方形・長方形あるいは何か他の多角形の規則的な幾何学形態をとる。〜〜〜円は無限の数の辺をもつ形である。実際問題として、世界のさまざまな地域の人々は、無限を四つに減らすのが便利であることに気づいていた。その四つとは、すなわち長方形の四つの辺、天と地上の四つの区域、四つの季節、そして基本方位である。〜〜〜中国では、それら(円と正方形)が建築複合体として一緒に現れたが、円は天すなわち自然を、正方形は地上すなわち人間の人工的な世界を表しているのである。

教会や寺院などでみる、ドーム型の屋根や床の描写などは宇宙・天を象徴している、らしいです。そして、円の表現を簡易化したものが正方形や長方形。確かに、世界では、季節や方位など四つで表される指標がいくつかありますね。都市や建築に円を取り入れるということは、天空をかたどって作られる社会的・空間的秩序のイメージに憧れている、ということらしいです。


中国などでは、これらのコスモスの概念が都市計画において象徴化されています。例えば、皇帝の都市では、宮殿の場所を中心として主要街路の骨組みや公共市場、門の場所などがその概念によって決められたそうです。
こういったコスモスモデルは、農民や貴族には受け入れられましたが、職人や商人には受け入れられませんでした。農民は、暦と給水設備の調整のために、何らかの中央集権的権威に依存しないといけなかったため。仕事が自然の周期に支配されない職人や商人は、その必要がなかったとのことです。

  • パリタナ:神だけのために作られた都市
  • マディーナ・アッサラームイスラム世界の円形都市
  • ワシントンDC、キャンベラ:円と広場と放射状の通りからなるバロック的な都市